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製品事例
自動車用試作部品
こちらはPBT(ガラス繊維30%入り)素材を使用した自動車関連試作品の加工事例です。材質には、優れた耐熱性、高い機械強度、そして厳しい環境下でも変化の少ない寸法安定性を兼ね備えたエンジニアリングプラスチックであるPBT-GF30を採用しています。製品サイズはφ50×95の丸物形状であり、製造には複合旋盤とマシニングセンターを併用した高度な複合加工技術を用いています。試作段階の部品として、要求される0.1mmから1/100mm(百分台ミリメートル)の厳格な公差範囲にしっかりと適応させた仕様で製作いたしました。
本製品の製造において最大の技術的難所となったのは、ガラス繊維含有樹脂特有の極めて高い材料強度と研磨性に起因する、切削工具への負荷と激しい消耗への対策でした。PBT-GF30のようなガラス入り材料は、一般的な樹脂と同様の条件で切削を行うと、刃先が急速に狂い寸法変化や表面粗さの悪化を招くリスクがあります。この課題に対し、これまでに蓄積したガラス入りエンプラ加工のノウハウを活かし、ガラス繊維の切断に最適な超硬工具やコーティング工具の選定、および摩擦熱と切削抵抗を最小限に抑える緻密な加工条件の調整を行うことで、刃物の寿命を維持しながら安定した加工品質と形状精度を確保いたしました。
当社では、PBT-GF30だけでなくエポキシガラスなどの難削なガラス系材料の切削実績も豊富にございますので、ガラス繊維入り樹脂の精密加工や寸法維持にお困りの際はぜひご相談ください。