case
課題解決事例
機能向上ナイロン6からPOMへの材質変更による寸法精度・強度向上
駆動部に使用していた部品において、軽量化を目的として、当初は安価な汎用エンジニアリングプラスチックであるナイロン6を採用を検討されていました。しかし実稼働を開始したところ、ナイロン特有の高い吸水性によって夏場の多湿環境下で部品が膨張し、軸受け部とのクリアランスが消失して動作不良を引き起こしました。機械的強度の不足と環境変化による寸法安定性の低さが原因で、装置全体の信頼性を著しく損なう結果となっていました。
械的強度と吸水安定性に優れるPOMへと材料を変更しました。ナイロン6は環境中の水分を吸収して物性が変化しやすい性質を持ちますが、POMは吸水率が極めて低く、湿度変化による寸法変動をナイロンの数分の一以下に抑えることができます。これにより、精密なクリアランスを維持したまま安定した動作を実現しました。また、ナイロン6と比較して弾性率や耐疲労性に優れるため、高頻度の繰り返し荷重を受けても摩耗や変形が起こりにくく、位置決め精度の大幅な向上に繋がりました。自己潤滑性の高さも相まって、ナイロンで見られた初期摩耗の問題も克服し、金属からの樹脂化において懸念される信頼性の問題を完全に解消しました。




